ブログなどで、「バストアップ効果のあるバストクリームはコレ!」と紹介されていると、クリームやジェルを塗るだけでバストアップできるって本当なのかなって思ってしまいます。
もし、塗るだけでバストアップできるのなら、夜な夜な胸をまさぐってマッサージする必要がなくなる!
本当にジェルやクリームでバストが大きくなるのか、について調べました。
胸を大きくする効果があるバストアップクリームやジェルなんて、ありません。
ボルフィリン配合のバストアップクリーム。
プエラリア成分配合のバストアップクリーム。
色々ありますが、クリームで塗るだけでバストアップするというのは、ウソです。誇大広告。
ホントに塗るだけでそこに脂肪がつくバストアップできるジェルやクリームがあるなら、乳がんでおっぱい取った人の治療で使うでしょ。
そもそも、法律によって化粧品は、人体に対する作用がソフトなものと決められてます。
バストが塗るだけで大きくなるような商品は、作用がソフトと言えるようなものじゃないので、化粧品として作っちゃダメなんです。
■化粧品とは(薬事法抜粋)
「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは
毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが
目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。
ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも
併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。
市販のバストアップクリームの効果は、保湿
じゃあ、バストクリームやジェルは何にも効果がないのかというと、そうではなく保湿はできます。
というか、ほぼ保湿しか役割がないです。
保湿とは、皮膚の水分を補ったり、水分の蒸発を防いだりして、うるおいを保つことです。
化粧品は、法律上、体への影響がマイルドなものしか販売できないので、保湿以外の効果を打ち出すことが難しいんです。
バスト用クリームやジェルの場合は、ボルフィリン成分やプエラリア成分が配合されていますが、それらも、脂肪を生み出したり、細胞を膨らませたりする効果はなく、保湿の効果です。
(ボルフィン、プエラリアについては後述します。)
市販のクリームの効果ではなく、マッサージでバストアップ。
市販のバストクリーム、たとえばラシュシュ、ファストマジック、ワンダーボム、セルノートなどの口コミで、塗ったら胸が大きくなった!というのは、嘘又は勘違い。
バストマッサージちゃんとやってたんですよ。
でも、どこかで「マッサージをしていた」の部分が抜け落ちて、「バストクリームを使えば、バストアップできます!」なんて口コミに変わってしまったんだと思います。
それらのバストクリームの商品説明分をじっくり読んでみてください。
太字は管理人さゆりが加工してます。
マッサージによるバストアップ効果によって(ラシュシュサイトより)
マッサージによるボリュームケアだけでなく、ママのお悩み肌にハリを与えます(ファストマジックサイトより)
このように、バスト「アップ」クリーム販売会社は、バストアップ効果について、マッサージによるものだと商品の説明文で説明しています。
きちんとバストアップ効果についてマッサージによるのだと書いてあるのは、個人的に良心的だなあと関心します。
良心的なバストケア商品をまとめました。(準備中)
バストアップ有効成分ボルフィリン入りでもバストアップしない
[st-kaiwa2]でも、ボルフィリンって成分は特許取得の素晴らしい成分でしょう?[/st-kaiwa2]
ボルフィリンは、脂肪細胞の増殖・分化を刺激し、“脂肪細胞のボリュームを増加する働き”があることが認められた新成分です。フランスで実績のあるセダーマ社が、研究、開発をし、長年温め続けてきた結果、ユリ科の『ハナスゲ』の根に含まれる 「サルササポゲニン」と呼ばれる原料の中からDNA配列で解明され、その働きを発見しました。
引用文
たしかに、その通り!ボルフィリンは特許を取ってます。
★ボルフィリンの全成分内訳
- 水添ポリイソブテン 99.955%
- ハナスゲ根エキス 0.04% …この中に含まれているサルササポゲニンが有効成分
- +キャリーオーバーの酸化防止剤
参考サイト http://mai-bodyspro.hatenablog.com/entry/2015/12/16/165637
ボルフィリンの成分の内訳セダーマ社が販売する全てのボルフィリンはこの配合量だそうです。
でも、その特許の内容は「サルササポゲニンを5%配合したクリームをバストに塗ったらバストに脂肪が付く人がいたので、そのサルササポゲニンを含む物質を作ったよ」という特許です。
つまり、サルササポゲニンとボルフィンは同じものではないですし、ボルフィリンのバストアップの効果効能で特許を取ったわけでもありません。
ややこしんですけど、脂肪細胞を膨らませるのはサルササポゲニンであって、ボルフィリンはそのサルササポゲニンを含んだ物質ということです。
また、この試験を受けたのは、30人と規模も小さめ。医薬品の試験と違って、精度も甘めなので誰でも効果があるとは言えません。
バストアップ効果の検証実験は、ボルフィリン配合のバストクリームじゃなくて、サルササポゲニン配合のクリームによる実験
いくら私が特許を取った際に提出した実験は、ボルフィリンじゃなくてサルササポゲニンだよ!と言っても、証拠を見せろという話なので、実際の特許資料を引用します。
【0382】
研究形式:単純盲検の比較試験は、未処置の胸に対する処置した胸を示した。処置した胸は左又は右の胸であった(研究個体群中無作為に選択したもの)。 被験者の数:32人の被験者で実施され、30人が研究を完了した。28件のみが56日後の時点で評価可能であった。特殊研究基準:18歳〜35歳の女性。胸のボリュームは小さく、カップサイズは80−85B又は90A。正常なホルモン状態、又は経口避妊薬によって安定した状態である。研究中、妊娠や授乳はしていない。体重は少なくとも3ヶ月安定である。 製品塗布:本製品は5%のサルササポゲニンを含むクリームジェルであった。56日間、1日に2回ずつ塗布した。
こんな実験です。
読みづらいですけど、よく読むと「5%のサルササボゲニンが含まれたクリームでの実験」と言うことが分かります。
ボルフィリンが5%じゃないんですよ。サルササポゲニンの配合が5%です。
そして、結果はこんな感じ。
【0391】
結論: 胸のボリュームの増加は穏やかなものである(28人の被験者に対し、56日後時点で平均2.2%)にもかかわらず、p=0.1のレベルで有意性を示した。 本増加傾向は、時間を経るにつれて顕著になり、得られた結果に一致するもう1つの指摘事項であり、結果が長期的にさらによくなる可能性があることを提示する(図2はFOITS分析の一例を示す)。
5%のサルササボゲニンが含まれたクリームの人体実験では、緩やかではあるけど有意性があったと報告されてます。
ね?バストが大きくなった人が塗ったのはサルササポゲニンを5%配合したクリームを使った実験であって、ボルフィリン成分入りのクリームで行った実験ではありません。
乱暴にいえば、サルササボゲニンが含まれるエキス(ハスナゲ根エキス)に、その他のものを混ぜて作ったのがボルフィリン。
ボルフィリンとサルササボゲニンは別物で、サルササポゲニンの量が薄くなってます。
特許で報告されたサルササボゲニンの実験と同じ結果が、サルササボゲニンが薄まったボルフィリンで出る訳ない。
オカシイだろ!?
そして、脂肪細胞を膨らませる物質であるサルササポゲニンは非常に高価なんです。
その金額、サルササポゲニン100mg(0.1g) ¥ 26,600円です。
特許資料にそって、バストアップ有効量(5%)を配合した100gのバストクリームを作るとすると、サルササポゲニン5gが必要ってことですけど、そうなるとサルササポゲニンの材料費に126万円かかります。
原価125万円のバストアップクリーム、誰が買うんじゃい。配合できんでしょう。
[st-kaiwa1]ボルフィリン成分量5%でバストアップの特許を取ったわけではないのに、ボルフィリン配合量5%を売りにバストクリームやバストジェルを販売している会社があります。
そーいうのが問題だと思います。[/st-kaiwa1]
結論、ボルフィリン配合のバストアップクリームやジェルは市販されていない。
特許資料から考えると、サルササボゲニンを有効量配合するバストアップクリームやバストアップジェルは、高すぎて売れないから、作れないはずです。(そもそも、ボルフィリンのバストアップ効果効能で特許は取得されてない。)
なので、ジェルを塗ったら胸が大きくなった!の種明かしは、マッサージだと思います。
[st-kaiwa2]酷い!騙された!![/st-kaiwa2]
確かに、バストアップクリームで胸が大きくなると思って買ったなら、騙されたと思うのも無理ないと思います。
でも、バストアップを匂わせてバストクリームやジェルを売っている販売会社は別として、「バストアップ効果はマッサージによるものです」と言ってくれる会社や、
バストケア!としてそう名付けて販売しているのであれば、バストクリームやジェルを販売している会社が悪いとは言えないと思います。
ちゃんと商品説明文を読めば分かるようにしているんだから。
有効成分プエラリア成分配合のクリームもバストアップ効果はない
プエラリア成分入りのバストクリームのバストアップ効果なんてもっと話にならん。
配合量以前の問題。
プエラリア成分について調べたけど、バストに肉つけるという効果があるという根拠を示すものは、見つかりませんでした。
代わりに分かったプエラリアの皮膚に塗った時の特長は、美白効果、保湿効果です。
そもそも、プエラリアは、食べるとバストアップするのではないか?ということでサプリメントの成分として、有名になった成分です。
塗った時と、食べた時とで、同じ効果を得るというのは、とっても難しいです。
それなら、頭痛薬、おでこに貼って置け!ってことにありますからね。
まとめ・バストアップクリームの効果は保湿。バストアップしたいなら食べて、マッサージ&筋トレを。
バスト用クリームやジェルを販売する会社も言うように、バストアップにはマッサージはやったほうがいいです。
実際に、バストアップマッサージを実践することで、当サイト管理人さゆりは8日間でヌードバストでワンカップ胸を大きくすることができています。
[st-card id=62 label=” name=”]
しかし、食べなければ脂肪は付かず痩せます。
なので、痩せていることでバストに肉がつかないなら、仮にボルフィリンなどでバストに集中的に脂肪がついても、食べる量が足りなければ、バストについた脂肪もすぐに消費されるんです。
だから、痩せで貧乳に悩む人はマッサージだけでバストを何とかしようと思わない方がいいと思います。なんとかならないので。
[st-kaiwa1]冷静な時なら、「ありえない!」ということは分かるのに、悲しいことに「バストを大きくしたい!!!!」という悩みが大きいと、「もしかしたら、って奇跡があるかもしれない」って思っちゃいますが、
がん患者が、抗がん剤を投与せずに訳のわからないサプリを飲む始めるのと根っこは一緒。
そういうの悲しい。[/st-kaiwa1]
[st-card id=1038]
このような記事を書くと、たいてい非難や嫌がらせのメールがきます。
それでも、正確で公平な記事を書きたいので、記事が役立ったり、応援してもいいよ!という方、ブログランキングの応援クリックお願いします。
コメント